共同通信社杯春一番 Ｇ２ 初日（本田）

　オール予選でＳＳ戦士達は「６着」を最低ラインにおいての戦い。その中でも初日強かったのは伏見俊昭と小嶋敬二。伏見は「予選なので『６』までに入らないといけないという事と、ラインの先頭という責任感が『いい緊張感』を生んでくれた。調子？　悪くはないですよ」。初日は中団に追い上げて、直線は一気のゴボー抜きでＳＳ戦士の中でも光っていた。明日は１０Ｒに登場。菅田壱道の番手から連勝狙う。小嶋については同乗した石丸寛之がコメント。「あれだけ前がカカっていたのに８番手から捲ってしまう小嶋さんは強い。かなり仕上がっていますよ」とベタ誉め。明日は１１Ｒ、初連係の浅井康太に全てを託す。

　今開催は８６期以降の新鋭達が多く出場している大会。その中でも一番の注目株は木暮安由。初日は中団からの捲りを中川誠一郎に合わされて絶体絶命。「普通なら飛ぶパターンですよ」と本人が話す程の展開だった。「でもあれをしのげたのは、デキがいいからでしょう。もう少し落ち着いて仕掛けていればもっと伸びたはず。二次予選はそんなところを修正します」。明日は８Ｒに出走、村上義弘相手に見せ場を作る。他では浅井康太が気になる。初日は中団から捲って２着。「踏んだ感じは悪くなかったけど、今の持ちタイムをもっとあげないと。伏見さんは上がり１０秒９で、僕は１１秒２。この差が上位との差だと思う。なので二次予選ではもっとスピードを増さないとね」。ビックレースではいつも二次予選が壁となっている。意外と明日の二次予選をクリアできればあっさり決勝進出もありそうだ。小嶋との好連係に注目だ。

　今日の僕の成績は±０。最近のビックレースの滑り出しにしては上出来です。明日も頑張ります。

共同通信社杯春一番 Ｇ２ 前検日（本田）

　僕にとって長崎といえば「ハウステンボス」。５、６回訪れているが、佐世保競輪場は今回が初めて。楽しみです。

　まず初日の１Ｒ①番車は今乗りに乗っている木暮安由（９２期・群馬）。前回・名古屋記念の完全Ｖに「デキ過ぎ」と表現。「その後にあった別府は欠場。正直にいうとここの為に欠場したんです。でもそのお陰でここに向けて練習はばっちしできたし、仕上がりまして。今回の目標は『決勝進出』。決勝に乗ってどれくらい通用するのか試してみたい」。
　３Ｒの中井護（７４期・滋賀）は松岡健介を目標。「彼には何度も付けているし、連係実績はバッチリ。彼はダッシュ型で僕にとっては好きなタイプ。しっかり続いて一発大穴をあけますよ」。
　５Ｒの牛山貴広（９２期・茨城）は「前回から中１９日も、５日間休んで、直前１４日間は武田（豊樹）さんらとバンクでしっかり乗り込んできた。今回の目標は勝ち上がって武田さんの前を走る事」。
　９Ｒの菅田壱道（９１期・宮城）には佐藤友和－渡辺一成と自力型２人が続き、立ち回り方が注目される。「後ろが勝ってくれればいい。そのような仕掛けで先行しますよ。でも今のデキなら先行しても『５着』（二次予選に確実に進める着順）は取れるはず」と自信もたっぷり。
　１０Ｒの武井大介（８６期・千葉）は３８日間の欠場明け。「前回のダービーでレース中に接触。それで左人差し指を骨折してしまった。そして手術して中に針金をいれて、それを抜いたのが２日前。正直一走してからですね」。ビックレースでは大暴れする武井だが、今シリーズはおとなしい走りか？
　１１Ｒの山口貴弘（８４期・栃木）は近況低調。原因は？　「練習ができていないから。僕はバンク練習が主なんだけど、最近まで宇都宮はバンク改修で使えなかったので。でも今はもう使えるし、ここに来る前はバンクに入って練習してきました」。ならば山口のアタマから買ってみたい。

　今回の勝ち上がりシステムは初日は選考順位による組み合わせ、二次予選と準決は前日の着により組み合わせが決まる。なので機動型が揃ったり、追込み屋ばかりだったりと偏った番組ばかり。ちょっと車券購入が難しそう。