日本選手権競輪（静岡ダービー） ４日目（本田）

　準決に進んだ２７戦士。中部地区からは７人と最多。関東勢も６人と多くコマを進めたが、地元勢は渡辺晴智ただひとり。寂しい限りです。ここでは準決勝を中心に展望します。


　まずは９レース。並びは佐藤友和⑦－伏見俊昭①－遠沢健二⑤、稲垣裕之②－前田拓也⑧－東口善朋⑥、山田裕仁⑨－山口幸二③、「切れ目から」との藤原憲征④での戦い。やはり一番デキがいいのは佐藤友。「２走とも判断よく、巧く走れている。準決も先行というより流れに応じて」と反応よく巧く準決も立ち回りそうだ。ここはひと捲りし⑦①、⑦⑧、⑦⑨。
　１０レースの並びは小嶋敬二⑤－坂上樹大⑥－浜口高彰③、海老根恵太⑧－渡辺晴智①－松坂英司⑦、手島慶介②－後閑信一⑨に「臨機応変に」の北川紋部④での戦い。GR賞は内に詰まって何も出来なかった小嶋だが、逆に考えれば脚を使わなかったということ。本人も「組み立ての失敗。でも最後は伸びたし脚的には問題ない」と、あっけらかん。ここはパワフルな捲りを決めて⑤⑥＝③、⑤⑥＝①。
　メインの１１レースの並びは山崎芳仁②－佐藤慎太郎⑤－小倉竜二③、平原康多⑨－神山雄一郎①－阿部康雄⑦、松尾淳⑥－伊藤正樹⑧－合志正臣④での戦い。注目は４回転の王様・山崎だが、デキがいいのは伊藤。「展開もいいけど、僕自身の感じもかなりいい」とニッコリ。続く合志も「最近の中では一番のデキ」ならば、松尾の引き出しで伊藤⑧－合志④の番手捲り⑧＝④中心に山崎②を絡めて⑧・④・②のボックスから。更に穴を狙うならば準決２７番目の席に最後滑り込んだ阿部。「準決に進めたしツキがある」と本人も実感。⑦絡みも少々買ってみたい。


　この準決の資金を作るには７レースが勝負。萩原孝之⑥の引き出しで新田康仁①－鈴木誠⑨、これに「中団から」の稲村成浩⑤が続いての①⑨＝⑤。後は①⑨全、①全⑨を押さえて勝負です。アオケイファンの皆様も頑張ってください。

　　

日本選手権競輪（静岡ダービー） ３日目（本田）

　さすがG1、さすがダービー。連日激しい戦いが繰り広げられている。明日は４日目でメインがゴールデンレーサー賞。ここではそのレースを展望していきます。
　
　まずは①番車の伏見俊昭。「前回の落車の後遺症もないし違和感なく走れている。作戦は前の２人（佐藤友、山崎芳）に任せるよ」。
　②番車は小嶋敬二。初戦は力強い走りで逃げ切り快勝。「落車明けだしタイヤとかサドルとかはほとんど新品。どうなるかと思っていたが、先行できて１着だったし大丈夫みたい。不安はない。自力で」。
　③番車は渡辺晴智。地元戦で仕上がりも完璧。初戦は厳しい位置から遠慮気味に突っ込んで２着。「調子？　みての通りいいよ。さらにGR賞を走れるんだから、光栄です。ここは平原君に任せて」。
　④番車は佐藤慎太郎。マーカーとして位置取りが注目されるが「僕が我慢すればすんなりおさまるみたい（笑）。北の一番後ろ、４番手で」。
　初戦は小嶋相手にちっちゃいレースした平原康多は⑤番車で登場。「今度は弱気な競走しないように。後ろ（渡辺晴）は地元だし先行中心で自分の仕事をします」。
　豪華メンバーの為、⑥番車の浜口高彰。「競輪競走で山田君の前を回ることはありません。中部３番手」。
　福島の先輩達に前を任された山崎芳仁（⑦番車）。「脚は大丈夫。友和（佐藤）に任せて。並びの前後はその時その時に決めていますんで。今回はどっちでも良かったが、俺が後ろということで」。
　⑧番車は山田裕仁。「状態はいうことなし。感じよく踏めているしいい仕上がりだと思う。小嶋さん」。
　近況絶好調なのは⑨番車の佐藤友和。「北の一番前で戦う。でも四車だからといって先行にこだわらず、流れに応じて自力勝負です」。

　この９選手で明日の１１レース（GR賞）が行われます。簡潔に並びをあげると②⑧⑥、⑤③、⑨⑦①④。佐藤友が引き切って山崎⑦－伏見①の二段駆けもいいが、やはり小嶋②のデキが一番とみる。山田⑧は意外とあっさり小嶋に離れてしまうとみて相手は山崎⑦と渡辺③。僕は②⑦、②③と買ってみます。