取手競輪 Ｆ１ 前検日 (本田)

　前回の取手から中３日、また取手競輪が開催されます。その間の僕は１日休みをもらい、後の２日はデスクワーク。唯一の休みは山田悠介の「リアル鬼ごっこ」という映画をみてきました。この人の小説はひと言で表すと「奇」。グロい感じがする山田ワールド全開ですが、映画はまろやかな感じの仕上がり。小説と内容もかなり違い、万人にうける作品となっております。山田悠介の原作じゃ…と、敬遠された方も是非。

　取手競輪は明日初日。まずはヤマケン（山口健治・38期・東京）から。普通なら「吉田（裕全）君の番手」と話すところだが、「ここは市倉（孝良）に前任せて、俺は埼京３番手」と遠慮気味。なら調子が悪いのか？　「いや、そんな事ないよ。８分のデキにはあるし」とまだまだ元気。往年のファンは狙ってみたいところ。明日は５レースの⑨番車で出走します。
　地元期待の新鋭は７レースの河野通孝（88期・茨城）。「でもここに来る直前に風邪引いて、だるいんですよね。だけど地元だし、頑張らなくっちゃ。体は大丈夫」と自分に言い聞かせて、やる気を奮い起こす。
　切れ味勝負の黒田直記（72期・静岡）は近況は未勝利。「ここ１年くらい１着ないね。何でだろう？　」と首をかしげる。「でも明日は梶原（亜湖）さんマークだし、展開に恵まれそうな気がする」。明日は８レースの④番車です。
　この人も近況の成績に首をかしげていた、11レースに登場の榊枝輝文（79期・福島）。「10月くらいから調子が上がらない。なんでかなぁ。前回の競輪祭は巧く仕上げたつもりだったけど…」とトーンは低い。「だから今は試行錯誤しているところ。多分ちょっとしたキッカケだと思うけど」。今回の取手でその「キッカケ」を掴めるか？
　メインの12レースからは小林豊（62期・広島）をピックアップ。前回の奈良は８欠。「原因不明の高熱がでちゃって…」との理由で途中欠場。「でも取手バンクは相性いいんで。悪い調子でここに来ても、ここをキッカケに調子を上げることが多いんです。だから」。ここから今年スタートのつもりで走り始める。明日はラインの浜田浩司を目標にチャンスを掴む。