平塚記念 Ｇ３ 最終日（真島）

　連日、白熱した戦いが繰り広げられた平塚記念もいよいよ本日が決勝。厳しい勝ち上がりをクリアしてきた９名が「優勝」を賭けて最後の戦いに臨んだ。今回は好調な選手が揃っており、激戦が期待された。その期待通りに決勝戦は激しいレースとなった。
　押さえた中川誠をすかさず叩いたのが武田豊。中川は武田が流すと見てあまり踏まずにいたため車間が空いてしまう。武田は一気の仕掛けで快調にペースを握る。人気の山崎芳は車間の空いた７番手で見た目ではかなり苦しいと思われたが、２角から渾身のスパート！すると車は中団の中川ラインを飲み込みさらに逃げる武田ラインを捉えにかかる。番手から手島慶が武田を交わしにかかるが大外を山崎が届く。２着は番手の手島と山崎マークの伏見俊で好勝負となったが伏見が８分の１輪差で２着となった。山崎の２角捲りは上がり１０．５秒の圧倒的なスピードだった。
　付いていった伏見もすごかったし、何といっても武田のケレン味ない先行は気持ちのいいものだった。