宇都宮記念 G３ 前検日（本田）

　神山雄一郎が地元記念９Ｖ（ビックレースは除く）目指し検車場に登場。初の整理番号「１」で今開催は連日１着が求められるシリーズ。面白そうな宇都宮記念となっていきそうだ。

　まず明日の１レースは竹内公亮（８６期・岐阜）に注目。「最近は捲り中心の自在戦で着がまとまってきた」と言うとおり優出を連発。宇都宮は初参戦だが「確かにレースでは初めてですが、新人訓練で走ったことがある。だから初めてじゃない」と僕の不安を一掃してくれた。
　２レースの小島雅章（８３期・埼玉）は尻に火がついた状態。「やばいですよね。来期はＳ級ですけど、このままいくと来来期はＡ級になってしまう」と６、７年守り続けたＳ級在籍から陥落の危機。「でも記念は点数高いし、まずは初戦。二次予選に進めれば４日間の点数はかなりのものになるはず。明日の初戦は前々に攻めて「３着」までに入る競走をします」。
　３レースは片寄雄己（７９期・静岡）が気になる。「今年に入って交通事故をやってしまって…。でももう今回で復帰後４場所目だし、レース勘は戻っている。前回からは中１１日も、全プロ（競技）に参加していたので、そこからは中４日。疲れ？　それはないです」とニッコリ。
　４レースには新鋭・高谷敏史（９１期・青森）が登場。「やっとＳ級ペースにも慣れてきた」といいながら「でもＳ級は相手が強い。（明日は本命格も）チャレンジャーのつもりで思いっきり駆けたい。５００バンクでも一周くらい駆けるつもりで」と着よりも内容を重視して初戦に臨む。
　５レースの山下渡（９１期・茨城）は「前回の弥彦のあと風邪引いちゃって…」と体調面に不安はあるが「５００バンクはいいイメージないんだけど、ここ宇都宮だけはいいイメージしかない。やれる感じがする」とバンクの相性には不安はない。
　６レースの小野大介（９１期・福島）は「宇都宮は今回で２度目。１度目はＡ級戦だったけど優勝しました」といいイメージ。「昨日（１５日）のお昼に追加をもらったが、午後にマッサージとかにいって体のケアはしてきました。だから追加でも大丈夫」。
　７レースは池崎太郎（６９期・東京）と菊池崇訓（８５期・栃木）の作新学院の先輩後輩がラインを組む。後輩の菊池は「池崎さんは逃げてくれるし、しっかりガードしてワンツー決めたい」といえば、先輩の池崎は「前回（取手）の初日は９着になる展開。番手の菊池君が外を持っていってくれたので何とか３着に残れて、その後の好成績（準決１着、決勝２着）に繋がった。彼のお陰」と信頼を置いていた。その取手が初連係で今回が２度目のセット。明日こそワンツーを決める。
　８レースの森下太志（６１期・千葉）は南関ラインの３番手は回らず「松田（優一）君が逃げそうだし、４番手でもこっち」とライン度外視で権利取りにでる。
　９レースには神山拓弥（９１期・栃木）が地元記念初登場。前回宇都宮に登場したときは連日人気を裏切ってしまったが「いつも地元戦はダメなんです。たいして気持ちの高ぶりはないんだけど…」。目に見えないプレッシャーに今回も潰されそう。
　１０レースは小嶋敬二に人気集中も小松剛之（７９期・宮城）も調子を上げてきた。「シューズやフレームを換えたら調子が上がってきた。暖かくなってきたのもプラス材料」といいことづくし。
　１１レースは神山雄一郎の独壇場も岡村潤（８６期・静岡）が大物食いに虎視眈々。「今年初めての特選シード。思い切って戦いたい」とやる気は十分。「最近は配分が詰まっているが、ダービーに向けて練習をやっていたので貯金がまだある。だから感じはいいし、暴れられる」とカワイイ顔をしながら一発を狙っている。