[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
野球の試合で打席に立つ前に深呼吸をする。車の運転席に掛かっている御守りに身体の一部が触れたら手で触り返す。それらの験担ぎと同等ではないにしても、前橋競輪場に行く途中、俺は高崎観音の視認をなるだけ実行している。
東京方面からの新幹線なら高崎駅到着の少し前、左側の車窓から、遠目にも巨大なそれは見える。
車中からの観音様視認は俺の精神のバロメーターみたいなもので、つまらん考え事や苛々が昂ずると、まず見逃す。気づくと高崎駅ということになる。へたをするとその日の夕方まで気づかない。そんな日は大概、ろくでもない一日だ。
今日はしっかり観音様を見た。六号車デッキの扉の硝子は小さめで、身を屈めながら見た。
山の上に鎮座する高崎観音のお告げは「渡辺哲の番手捲り」だったんだけど……。