全日本選抜 Ｇ１ 前検日（本田）

　僕にとっては久しぶりの西武園バンク。最近当所でビックレースは２回開催されてダービーは吉岡稔真さん、オールスターは神山雄一郎が制した。共に一時代を築いた選手、ならば今回タイトルを取った人がこれから一時代を築くのか、それとも現王者の山崎芳仁がここを勝って「山崎時代」を築くのか、今から誰が勝つのか楽しみだ。

　さて明日のメインは特選レース３つ。まず１０レースは武田豊樹⑤－飯嶋則之①－兵藤一也⑨、小嶋敬二②－小倉竜二④－豊田知之⑥、佐藤友和⑦－有坂直樹⑧－成田和也③での３分戦。気になるのは武田、Ａ級特進しＳ級デビュー戦が西武園。その時は準決勝で７番手になりあっさり不発の経験をもつ。「今回はトップレーサーが揃ったから捲りも決まるだろうが、やはり西武園は逃げ有利のバンク。明日は飯嶋君がきっちり仕事をしてくれるだろうし…」と先行を匂わした。ならばここは飯嶋に展開有利。①⑤⑨、①⑨⑤と並び車券中心に①アタマから買ってみたい。
　１１レースは荒井崇博①－渡辺晴智②－鈴木誠⑥、永井清史⑦－加藤慎平③、渡部哲男④－三宅伸⑧、山崎芳仁⑤－岡部芳幸⑨での４分戦。やはり注目は北京オリンピックの「ケイリン」銅メダリスト・永井だろう。「三重県の若手達といい感じで練習できた。山崎さんとの対戦は久しぶりなので楽しみ」。番手は同県の加藤。「永井君と２泊３日で三重県の鳥羽で合宿してきた。運よく連日晴れたので一杯練習した。弟分（永井）がいるんで黙って付いていくだけ」。この岐阜コンビの結束力に期待して⑦＝③から。
　１２レースは平原康多⑨－神山雄一郎⑦－手島慶介③、北津留翼②－小野俊之④、新田康仁⑤－遠沢健二⑥、渡辺一成⑧－伏見俊昭①での戦い。注目は当然地元の平原。「地元の初ビックだけど、調整は普通に。正直前回の地元Ｆ１（３場所前）の方が緊張しましたよ」。マークは前回の西武園Ｇ１（オールスター）を制した神山。「西武園は相性いいバンクだし、平原君と決めたい」ならば素直に⑦⑨③、⑨⑦③、⑦③⑨まで。

　冒頭で話したように、今回勝った人が僕は一時代を築くと思っている。それが地元の平原康多になるのか、それともいきのいい若手が制して世代交代といくのか、まずは初日をみてみたい。