別府記念 Ｇ３ 最終日 (渡辺）

４日間に渡って繰り広げられた別府記念は、市田佳が外併走から松尾淳を叩いた平原康を６番手から豪快に捲って、２００６年の佐世保記念以来の記念優勝を決めた。
レース後、市田佳は「特別競輪で鎖骨を骨折したり、両膝にメスを入れてから万全ではない状態で今までやってきたが、ようやく結果が出てきましたね」と感慨深げに語りだしたが、「いつか結果が出ると思って諦めず練習に取り組んできたが、まさか今日ここで勝てるとは思わなかった。素直に嬉しい」と自然と最高の笑顔になっていた。競走については「自分の中では平原君はまだ完調ではないと思っていたので、捲れるかなと気持ちには比較的余裕があった。デキ自体も準決で脚が思ったより良かったし、決勝も捲り切ってから４角でもまだ脚に余裕があった」と確かな手応えを感じながら振り返る。
取材陣の終了間際に「村上（義弘）さんの４連勝（川崎記念）で自分も（気持ち面で）スイッチが入っていたし、これで村上さんとは同地区ですが、いい意味でライバル意識をもって共に戦っていける」と言い、近畿地区にまた実力者が１人復活を果たした事を印象付けた。