観音寺記念 ３日目 （長谷川）

　３日目は落車の多い１日だったが、主役陣は順当に勝ち上がり、菅田壱曰く「グランプリみたい」な決勝戦となった。それもそのはず、菅田を除く８人全員がタイトルホルダーなのだ。
　武田豊－飯嶋則、菅田－伏見俊、小嶋敬－山口幸はすんなり自然な並び。問題は村上義の番手だ。小倉竜、加倉正という名うてのマーカーがどういう折り合いを見せるのかに注目が集まった。
　小倉「ここが久留米なら迷わず（村上－）加倉さんの後ろを固める。どうします？」
　加倉「オレもここが小松島ならオグに譲る（笑）。けど、今まで番手でやってきた人間だから、気持ち的には（村上に）行きたいなあ」
　小倉「それなら行ってください。後ろを回ってます」
　加倉「そこまで気をつかわなくていいよ。好きにやって」
　小倉「うーん、じゃあ決めません。前々で」
　こうして村上には加倉、小倉は単騎で「超」細切れ戦となった。
　この手のレースは展開想定どうこうじゃなく、自分の好きな選手、思い入れの強い選手を買うのがベターだろう。そう考えると僕は小嶋、伏見、小倉あたりかな。心情的には今年「初めて」記念の決勝に乗った小嶋に取ってもらいたい。