小倉競輪祭 Ｇ１ 前検日（本田）

　暮れのＧＰへ、最後の大舞台。明日から第52回競輪祭が小倉競輪場で行われます。当然皆目指すはＶであるが、それ以外にもＳ級Ｓ班やダービー出走権を目指し賞金アップを目論む面々達。４日間激戦が予想されます。

　まず明日初日、３Ｒの栗田雅也（８４期・静岡）は「川村（晃司）さんを逃がして僕が捲れる訳ないし、のり（佐々木則幸）さんを相手に中団が取れる訳がない。なので僕がやる事はひとつです」との事。このコメントから想像できるのは「先行」だが、失敗するならば「７番手不発」もある。
　明日１２月２日は飯嶋則之（８１期・栃木）の誕生日。「以前は成績良かったんだけど、ここ最近は…。正直聞かないで欲しかったですよ」と苦笑い。「でも拓弥（神山）君と一緒なので何とかなるでしょう」。
　５Ｒの坂本英一（５９期・栃木）は函館記念で落車欠場、そして前回の高松は配分欠場と状態が心配。「中２６日だけど、ここ２週間くらい急激に練習ができるようになった。『俺どこを痛めてたんだろう』と思うくらい練習はしっかりできた」とニヤリ。「あとは同期の中沢（央治）君が川崎記念で決勝三着。こっちから（お祝いの）電話しようとしたら、あっちからかけてきた。刺激になったね」。俄然やる気が出たようだ。
　７Ｒは松岡貴久の先行１車。別線の小野大介（９１期・福島）は「松岡（貴久）君が逃げたら番手戦に出るけど」と話すが「でも松岡君は逃げるのかな。意外と捲りに構えたりして。その時は瞬時に好位に切り替えて勝負圏ある位置にいかないと」。
　予選のメーン（９Ｒ）は深谷知広（９６期・愛知）が主役。「地区プロからは中２日。本数もがけたし、練習代わりにはなった。前回の地元記念は良かったが、今回はＧ１。それ以上の走りをしないとダメだし、目標はまず逃げる事。そしてどこまで保つか。それがテーマです」。
　１２Ｒには神山雄一郎（６１期・栃木）が登場。このままではＧＰレースは補欠（次点）となってしまう。「まずは先（１１Ｒ）に走るやまこー（山口幸二、目下賞金ランク８位）の走りを気にしながら。あとは平原君の頑張りに期待してですね」。前を任された平原康多（８７期・埼玉）は「神山さんが賞金争いしているのは分かっている。だからそれなりには走らないと」と勝負処での飛び出しもありそうで、この関東作戦には注目したいです。