平塚記念 Ｇ３ 最終日（真島）

　連日、白熱した戦いが繰り広げられた平塚記念もいよいよ本日が決勝。厳しい勝ち上がりをクリアしてきた９名が「優勝」を賭けて最後の戦いに臨んだ。今回は好調な選手が揃っており、激戦が期待された。その期待通りに決勝戦は激しいレースとなった。
　押さえた中川誠をすかさず叩いたのが武田豊。中川は武田が流すと見てあまり踏まずにいたため車間が空いてしまう。武田は一気の仕掛けで快調にペースを握る。人気の山崎芳は車間の空いた７番手で見た目ではかなり苦しいと思われたが、２角から渾身のスパート！すると車は中団の中川ラインを飲み込みさらに逃げる武田ラインを捉えにかかる。番手から手島慶が武田を交わしにかかるが大外を山崎が届く。２着は番手の手島と山崎マークの伏見俊で好勝負となったが伏見が８分の１輪差で２着となった。山崎の２角捲りは上がり１０．５秒の圧倒的なスピードだった。
　付いていった伏見もすごかったし、何といっても武田のケレン味ない先行は気持ちのいいものだった。

取手競輪 F１ 前検日（本田）

　３月、４月は一開催しかなかった取手競輪。５月はちゃんと２開催あります。まずは明日からＳ級戦、頑張ります。
　　
　２レースの赤坂英治（８４期・埼玉）。「小林（和彦）君と叩き合っても仕方がない。僕は僕、いけるところから仕掛けます」とマイペース。
　３レースは斉藤直伸（８１期・静岡）が復調気配。「走って（調子は）戻ってきている。そろそろ勝ちたいですね」とニッコリ。「今回のテーマは先行してバック線を取ること。それを心掛けて」と主導権取りに出る。
　４レースは高田隼人（８８期・千葉）と宿口潤平での二分戦。高田は「宿口君とは初対戦。気持ちで負けないようにして」と逃げる気満々。
　７レースの桂馬将人（８９期・福島）は「今年一発目の立川記念で落車して調子を落としていた。でも最近は大分戻ってきています」と復調気配。「初日は後ろに別地区（福岡の山口貴嗣）の選手がついてくれる、嬉しいです。当然先行して」。
　８レースからは坂西佑介（８７期・千葉）。今年Ｓ級に昇級し「最初の頃は調子が良くって。でもフレームを換えたり、自転車をいじったりしたらダメになっちゃって…」と最近は納得いかないレースが続く。「でもフレームを戻したら大分調子は良くなってきた」と最後は笑顔。
　９レースの黒木誠一（６０期・兵庫）は「条件が揃えば捲れると思う」と自信を持っていた。ここは黒木ひと捲り、③アタマから狙ってみたい。
　１０レースは新潟の松本一成に成清貴之（７３期・千葉）のマーク。「つけるのは初めてだけど、ダッシュいいのは知っているんで。しっかり付いていきます」。
　メインの１２レースからは池尻浩一（６３期・福岡）をピックアップ。「最近は着がまとまっているしデキはいい」とひと言。明日の初日は丸山啓一の先行１車。「番手も考えるけど、ここは脚を確かめる意味でも捲りの方がいいかな」とポツリ。穴は池尻だ。③番車で出走します。