小倉競輪祭 G1 三日目（本田）

　発祥５９周年小倉記念（第４９回競輪祭）は明日が最終日、今日の準決勝を勝ち上がったベストナインが決勝戦に出揃いました。

　まず①番車は山崎芳仁。「準決はワンポイントでカマすか捲るかと。だから作戦通り。コーナーでもスピード出たし。手応え？　つかめたと言いたいが先行をしていないので…。（決勝に）乗った以上は勝ちにいきたいといいたいが、落ち着いて。色々考えながら二人（佐藤慎太郎と）でワンツー決めたい」。
　②番車は小嶋敬二。「やっと１着取れました。先行しての１着だから嬉しいです。また今年も山崎君と競輪界を盛り上げていきたい」と話し、「改めて伝説を作りたい」とも。好調ゆえ語調もなめらか。
　③番車は加倉正義。「４０回大会以来の優出、非常に嬉しいです。でも今回は全て前のおかげ、皆逃げてくれたので。もう（G1の決勝に）乗れないと思っていたので本当に嬉しい」と感無量。その４０回大会は吉岡稔真の１着失格で繰り上がりのＶ。「タイトルをちゃんと（勝って）獲っていないから…。またチャンスもらえた、今回はちゃんと獲りたいね」。
　④番車は山口幸二。「連日流れがいいね。でも僕の調子も悪くないけど。ここに来る前忙しかったので（決勝に）まさか乗れるとは」といい意味での驚きを本人も実感。「小嶋が強すぎ。決勝もまた」と再度のワンツー、あわよくば逆転を狙う。
　⑤番車は兵藤一也。「とりあえず（決勝に）乗らないと優勝はないからね」と冷静を装うも初の競輪祭決勝進出に笑顔は絶えない。「今日は展開も脚も楽だった。決勝？　武井君にマーク。理由？　前々に戦っているから」。
　G1初優出も「３着じゃ…」と⑥番車の武井大介。「でも素直にいうと嬉しいかな、やっぱり」と本音。「初日に逃げて４着がでかい。軽いバンクは好きなんで、ドームや３３バンクは得意」と自分で自分を褒め称えるかのように話す。「決勝も常に前々に。きたとこ、きたとこを狙って」と準決のような立ち回りで一発ﾂﾓを狙う。
　⑦番車は井上昌己。「年明けから好調だったので決勝に乗れて良かった。脚の感触は問題ない。決勝は力の出し惜しみがないように、全て出し切りたい」。今年に入って目下１０戦８勝、この勢いはとまらない。
　⑧番車は香川雄介。「近道（内々）しかしていないがここ最近の中では調子がいい。２角でバックを踏んだ時は終わったと思ったけど、また直線で踏み直せたんで。決勝？　三分戦なら小嶋さんラインにいこうと思ったけど、４分戦でしょ？　だったら決めずに切れ目で」。今の脚力と相談して選択した単騎での戦い、不気味な一車だ。
　⑨番車は佐藤慎太郎。久しぶりに存在感をあらわした。「恵まれましたよ。楽に山崎についていけた、でも（差を）つめられなっかたけどね（苦笑）。付いていくだけなら楽」と久々にあたりがあるようだ。「決勝も山崎についていくだけ」。マーカーとしての最低限の仕事は務める構え。

　この９選手での戦い。僕は佐藤の一発に期待したい。「山崎についていければ、あとは交わすだけ。交わせば優勝だろうし。抜くつもりで気合入れて頑張る」とのコメントが気に入ったからだ。明日は⑨番から買ってみます。

　今日も車券に悪戦苦闘。それでも野口英世さんを数枚ゲットし、三日間トータルではチョイ負けですみました。そういえば帰りの北九州空港で競馬のペリエ騎手とトイレですれ違いました。前検日に植木さん、今日はペリエさんと今回の小倉では珍しいひとを見られたし、思い出に残る競輪祭となりました。あとは決勝を当てるだけ、そして更に思い出を増やします。

小倉競輪祭 G1 二日目（本田）

　今日は主力陣が分散し、二次予選が行われました。まず最初に準決勝に進出を決めたのは武田豊樹（８８期・茨城）。初日の小嶋敬二との戦いを「力負け」と認めての今日の逃走劇。「後ろの後閑（信一）さんのおかげ。しっかり仕事をしてくれたので」と頼もしい仲間を素直に誉めたたえた。「準決勝は力負けしないように力は出し切りたい」と最後に付け加えバンクを後にした。
　「佐藤といえば友和」と佐藤慎太郎（７８期・福島）。「でも今年はいい勝負したいね」とまずは先勝し、笑みがこぼれる。「僕の調子がすこぶるいいわけじゃない、全て友和のおかげ。凄いスピードの乗りだったし、ダッシュもいい。強いよ」。
　負けても強い走りをしたのは菊地圭尚。今日番手から勝利を挙げた岡部芳幸（６６期・福島）に「圭尚はパワーアップしているよ」といわせるぐらいなのだから。明日も楽しみなひとりであることは確か。
　地元勢の中心は加倉正義（６８期・福岡）。今日はきっちり番手から抜け出して勝利を挙げた。「僕の調子よりも番組さん、目標の先行屋に助けられただけ」。明日も好目標（渡部哲男）を得た、チャンスは広がった。

　明日の準決勝で面白そうなのが１１レース。並びは　井上昌己①ー荒井崇博④ー香川雄介⑧、武田豊樹⑤ー兵藤一也②ー大井啓世⑥、渡辺一成⑨ー菊地圭尚⑦ー渡辺晴智③での戦い。気になるのは渡辺晴智（７３期・静岡）。「ここは北の後ろがいい」とあっさり好位置をゲット。最近の渡辺晴は差し脚は鈍っているが、相変わらずレースの読みだけは確かだ。その渡辺晴が北の後ろを選択したということは…　！　北日本の二段駆けでしょう？　なので渡辺一⑨が逃げて菊地⑦ー渡辺晴③の番手発進で⑦③から。これしかないでしょう。

　今日も１２個レース全て買ってみましたが、結局マイナス収支に。昨日の浮いた分があっさりなくなり、更に福沢さんがふたり行方不明に。明日はその福沢さんの探索に全力を尽くします。