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今年最後の大一番、KEIRINグランプリが30日に開催。そのレースを演出するナインが立川競輪場に集結し緊張感漂う検車場の雰囲気はいいものを感じました。 まずは前座戦のS級シリーズでは湊崎裕次(10レース⑧番車)が静岡ダービーの出場権をかけて勝負駆けの三日間、素直にアタマから狙ってみたいです。 さて、ファンの方々が気になるのはやはりKEIRINグランプリでしょう。まだ30日まで日はありますが、今日前検日に聞いた話をここではピックアップしたいと思います。 ①番車は小嶋敬二。「今年の前半は調子が良かったが後半に落車。でも色々な事を経験できてよい一年でした」と振り返る。で、気になるのは小嶋の調子。「骨折明けの2戦目(全日本選抜)としては(決勝で)捲り切れたし、上積みはあった。その戦いのあと修善寺(競輪学校)で練習し、その後は金沢で仕上げた」とやることはやったという表情で語ってくれた。そして「どの新聞みても山崎VS小嶋や北日本VS小嶋の見出しばかりで期待されているのは分かっている。だからここには勝つつもりできた」とV宣言。一番期待してみたいひとです。 ②番車は佐藤友和。「選手になる前からGPには乗りたかったので」と話す顔は笑顔。「ここに来る前は冬期移動の守谷(茨城)で有坂さんとかと練習して、いつも通りにやってきた」と調整はうまくいったようだ。そして最後に「どちらかといえば一発勝負は好きです」と期待をもたせる発言。友和ファンには心強い。 ③番車は伏見俊昭。「今年一年怪我もなく、いい感じでやれた」とニッコリ。競輪競走からは一ヶ月以上離れているが「遠征から帰ってきたのは12月10日。それから一日休んで12日から本格的に練習をやった。そして15日からは3泊4日で沖縄で合宿。乗り込めたし、スピード練習もしたし。やる事はやった」と二足のわらじも不安はない。あとは「リラックスして山崎についていくだけ」と番手から2度目のVを狙う。 二年連続出場は④番車の手島慶介。「ここを目標にやっていたので嬉しい。年頭の競輪祭で落車失格、その後も落車があり…。この苦しい中での出場はとても嬉しい」と難産の末つかんだキップは想像以上の喜びなのであろう。「来年も大怪我しない限りは休まず一年やりたい」とS級S班の特権(一ヶ月の休暇)はこのひとには必要ないようだ。で、作戦は? 「後手を踏まない様に鐘(打鐘)がなった時は3番手にいたい。勝ちに徹するレース、後ろにならないように」と普段の立ち回り、平常心で悲願のVを目指す。 師匠(神山雄一郎)の夢も乗せて走るのは⑤番車の飯嶋則之。「グランプリは周回が長いんでお客の顔でもよくみておけ(走れ)」と神山からアドバイスをうけた。初参加に「肩はこっちゃうし緊張もしている」とひょうきん者もプレッシャーを感じている。「僕は福島コンビの後ろ。切り替え? そんな脚ないんで、そこで勝負」とオールスターの再現、脚をためて一発。 こちらも初のグランプリ参加、⑥番車の兵藤一也。「ダービーの2着くらいしかいい成績残せてないが、そこそこは走れたと思う。そして(グランプリに)乗れた事は素直に嬉しい」と語る。「ここに来る前は3週間あったが、グランプリの為というより、来年の為に練習をやってきた」とも。そして「友達とか高校(野球)の監督とかがバスに乗って応援にくるのでいいところは見せたい」とも付け加えた。最後に話してくれた「グランプリを楽しみたい」というのも印象的だった。 前年度の覇者・有坂直樹は⑦番車で登場。「今年はG1を獲ってGPに乗ると決めていた。それが達成できたのでいい一年でした」と大一番を前にして早くも達成感を感じている。「友和(佐藤)を選んだ理由? 福島勢と小嶋君と友和で三分戦にした方が北日本から優勝者を出せると思ったから」。この選択が吉と出るか、注目したい。 ⑧番車の渡辺晴智はマーカーらしく「番手」を選択。「小嶋さんには今年一年一杯つかさしてもらった。迷う事はないし全てを任せる」と話し「ついていければチャンスはある」とも。「競輪学校での合宿でやる事はやってきた」なら後は自分の仕事をするだけだ。 大外の⑨番車は山崎芳仁。「去年よりリラックスして臨める」とこの一年で急成長。「僕は行くか引くかだけ、大ギヤだしね。でも積極的なところは見せたい」と話し「ここっていうワンテンポで仕掛けないと勝機はない」と勝負師の勘で立ち回るか、それとも全日本選抜のように展開無用で突っ込んでくるか見物である。