★川崎記念、二日目、 竹林

「VIA CINECITTA' 」の看板は昔、「銀柳街」と在ったか。映画館の入場券売り場の前にはまあまあの列が出来ていた。昔の道順を辿って競輪場まで歩いた。耳許のヘッド・フォンからは仲井戸麗市の「GET BACK 」。
♪結局のところ、ぼくらは、与えた分だけの愛を、与えられることになる、そう昔のメロディに聴いた。
俺は競輪から何か学ぶことが出来たのだろうか。
競輪に淫して、感動して、落胆して、でも感謝して。
国道沿いのロイヤルホストはほぼ元のまま、よくここでモーニングを食べてから友人と出陣したものだ。小学校の校庭では少年野球の練習で、片手に競輪新聞のジャンパー姿の男がそれを見ていた。強引に引っ張った打席の男の子にコーチが、「センター返し！」と怒鳴っている。
曲は「R&R TONIGHT」に変わり、♪僕らはどれだけの夏を迎え、どれだけの夏を見送れるのだろう。
俺はあと何回、桜花賞に来ることができるのだろうか。
そよそよと桜の花弁が舞う小道を歩いて行く。
ちょっと良い気分だ。